ススキ色の髪

もう一度歩き始めたあの人の
ススキ色の髪なでる秋風

ずっと止まったままの子がいました

長い時間ずっと考え悩み迷い

歩き方が分からなくなりました

何回も秋を迎えるたびに

金色に輝くススキをながめていました　

とある秋

ススキ色に髪を染めたその子は

歩き出しました　

綺麗な目をして自信をもって

ゆっくりゆっくりと

金色の髪をなびかせてまっすぐに

七音