
鵺(ぬえ)の声夏の夜風に運ばれて
僕の砂漠に沁みこんでゆく
七音
鵺の声夏の夜風に運ばれて
僕の砂漠に沁みこんでゆく
人の中に育つ砂漠は
負の感情を飲み込んで体内を彷徨い続ける
砂漠が棲み家にした場所は
重くだるく 痛みを伴いながら
生きる為のバランスをとる
感情の膿を乾かし続ける砂漠の物悲しい鳴き声は
まるで鵺(ぬえ)の鳴き声のようだ
星空うを眺める夜 鵺の声に気づくのは
砂漠が鵺に共鳴しているからだろう
#七音

ここは木曽平沢の諏訪神社です。繁殖期の初夏頃から、鵺(ぬえ:別の名前はトラツグミ)の声が夜遅くに遠くに響きます。その鳴き声はちょっと気味が悪くて、もののけのようです。神聖な諏訪神社は、夜はちょっぴり怖くて、ドキドキする場所です。