9月の皆さんの「花火の短歌」をご紹介します  募集は締め切りました

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これは木曽平沢の夏祭りであがる花火の写真です。花火は華やかに花開く瞬間だけでなく、空に向かって真っすぐ突き進む様子、花火が消えた後の静けさ、色んなシーンが楽しめます。また、誰と一緒に見たのか?どんなことを語り合ったのか?花火大会の為に浴衣を着つけてもらった想い出、等、短歌にしようと思うと、切り取る瞬間が沢山あります。皆さんの「花火」を思い思いに表現してみて下さい。

皆さんの作品

各作品への七音コメントは後日、掲載致します。

①久々に農道観賞花火見る数十年前の観賞した場所

作者:ピーちゃんさん    長野県塩尻市

七音コメント:農道から花火を眺める風景から、穏やかな日常を感じます。数十年前、とあることから、久しぶりにこの場に立ったと推測されますが、当時の作者の状況がどんなシチュエーションだったのか、気になってしまう作品ですね。

②新作の扇の形花火見て見惚れる花火はシャッター切れず

作者:ピーちゃんさん    長野県塩尻市

七音コメント:花火の撮影って難しいですよね。そして、見惚れている間にシャッターチャンスを逃してしまうのも共感です。でもそれだけ花火が美しいということで、満喫できている様子が伝わってきます。

③こんな夜に炎色反応がどうとか語った君は今や思い出

作者:逆井誠さん      愛知県日進市

七音コメント:自分にとってはロマンチックな素敵な時間だったのに、同じ場に居る人の現実的な発言で、思わず苦笑いすること、ありますね。でも、語った「君」が今は想い出になっていることから、切なさが残る作品です。

④暗くなりへとへと自転車乗ってるとばばーんばんと花火上がった

作者:二木紀美子さん    長野県塩尻市

七音コメント:へとへとになっている自分と、元気よく大きな音で空で弾ける花火との対比が面白い作品ですね。作者の周りに暗闇が広がる時、対照的に明るさが現れる部分も対照的で、ダブルの対比を楽しめます。

⑤小雨降る花火大会伯母さんは頭にレジの袋を被る

作者:二木紀美子さん    長野県塩尻市

七音コメント:花火大会の途中で小雨が降ってきても、たいてい花火大会は続行しますが、自分の見た目なんて気にせず、レジ袋をかぶって花火鑑賞する姿が、お茶目で可愛らしいですね。しかも、子どもではなく、叔母さん、というとこがほっこりの追い打ちをかけてきます。

⑥北海道相部屋になり突然に上がった花火みなわっとなる

作者:二木紀美子さん    長野県塩尻市

七音コメント:これは北海道旅行の先で花火鑑賞のお部屋を予約されていて、そこが相部屋だったために、想定外の方々と一緒に花火を楽しむことになった、といったところでしょうか?緊張しそうな気持ちも、突然あがった花火が消してくれた、そんな瞬間が見えてきます。

⑦夏の夜にそちらとこちらつなぐ花 打ち上げるからつながれるかな

作者:ほりほりさん     長野県長野市

七音コメント:別々の場所に居る人とも、同じ花火を見ていることで気持ちがつながることができる、そんな淡い願いを込めて花火を眺める心が素敵ですね。「打ち上げるから」に注目すると、片方は打ち上げる職人さんの気持ちかな?というとらえ方もできて、想像が膨らみます。

⑧衰えし母と今年は遠花火耳をそばだてビール飲み干す

作者:服部誠        愛知県名古屋市

七音コメント:花火を見に行くには少し体の負担が大きなお母さんと、自宅で花火を感じながらもゆっくり一緒に過ごす作者の優しさが伝わってくる作品です。現場に見に行かれていた過去もあったんだろうと想像され、親子の温かさに、胸がギュッとなる作品ですね。

⑨闇一閃 空いっぱいの揚げ花火 隣の君と温もり分ける

作者:武居竹の子さん    長野県塩尻市

七音コメント:暗闇に広がる花火を楽しみながら、ちょっと夜風が寒い会場で、隣に居る大切な人と温め合う柔らかで幸せな時間を感じることができます。想い出って、色んな五感で残りますが、温もりは、恋人でも親子でも後から思い出した時に愛情が甦ってきて嬉しくなりますね。

⑩浴衣着て 共に見上し大花火 告白時を探りはかりて

作者:武居竹の子さん    長野県塩尻市

七音コメント:一緒にお揃いで浴衣を着て花火を見に行かれる仲の良い人に恋していて、今夜、二人の関係を一歩進めたい!そんな想いを胸に秘めて眺める花火は、よりドラマチックですよね。ドラマのワンシーンのようで、ドキドキしてしまう作品です。恋って素敵!

⑪子ら巣立ち 買い置き花火いつの日の 会話少なし見つめる煙

作者:武居竹の子さん    長野県塩尻市

七音コメント:子どもが居たから買った花火も、自分達だけではなんだかやる気分にならず、また遊びに来た時に!と親は待っているのに、そのタイミングはなかなか来なくて、会話も減っていく。そんな寂しさ良く分かります。花火は一緒にやる仲間が大事ですよね。

⑫夏の夜に 光のしずく 咲きしあと 子らのひとこと 未来あかるく

作者:じゅりー       長野県塩尻市

七音コメント:「光のしずくが咲く」って表現がとってもとっても素敵です!花火大会での子どもの感想に、頼もしさと明るさと楽しさを感じ、嬉しくなった気持ちが込められているそうですが、地域の子ども達とそんな時間を共有できることが、とても幸せですね。

⑬そういえば花火は球体だったんだドローンカメラが教えてくれる

作者:逆井誠さん      愛知県日進市

七音コメント:上から花火を見るなんて、考えたこともありませんでしたが、科学の進歩と共に、季節の風物詩の楽しみ方も新しい角度で広がっていくんですね。固定概念をぶっ壊せました。平面でしか見ていなかった花火を、これからは球体で想像して眺めるようになりそうです。

⑭新盆に花火をいくらか手向けます見てなかったとか言わせないから

作者:逆井誠さん      愛知県日進市

七音コメント:これは「見てなかった」という人は誰なんだろう?って、色々と想像が膨らむ作品で、読み手によって楽しみ方が色々な作品ですね。天国にいる大切な誰かへの想いだったとしたら、切なさと、会えない悔しさが込められている気がしました。

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