みなさんからの「2025年の年末年始の短歌」をご紹介します(募集期間1月3日~1月31日)

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新しい年の幕開けです。本年もよろしくお願いいたします。

この年末年始の想い出やエピソード、新年の想いなどを短歌にして、ご投稿ください。

写真はイメージなので、関係なく自由な内容で作品を作ってみて下さい。(写真は木曽平沢の諏訪神社の二年詣り風景です)

みなさんの投稿作品

①いかにして一月二日をやり過ごす暇に寄り添う新聞も無く

作者:逆井誠さん(愛知県日進市)

七音コメント:新年の時間を持て余す姿を1月2日の「新聞のお休み」で表現することで日常感を出せていて上手ですね。また、最初の「いかにして」だけでもう、作者の心情が読み手に伝わり、ちょっと笑ってしまえる雰囲気がとても楽しくて良いですね。

②初孫と嵐のような三ヶ日 帰った後の脱力感

作者:虎子さん(長野県塩尻市)

七音コメント:お正月に親族が集まるお家は、ただでさえ忙しい中、「初孫」が来るとなれば大騒ぎですね。でも嵐もニコニコでお過ごしだったのが分かります。後の脱力感には、帰ってしまった寂しさと、また来てね!の想いが感じられ、幸せな多忙時間を感じる優しい作品です。

③蛇のように くねくね昇る 狼煙上げ 無病息災 願いのみちへ

作者:ジュリーさん(長野県塩尻市)

七音コメント:「狼煙上げ」なんて、普段は見られない貴重な場を、今年の巳年にかけ「くねくね」でその様子も思わず想像してしまいます。また、「無病息災」を新年の空を見上げて願う清々しい気持ちが伝わってきます。「願いのみち」が青空につながっている希望を感じる作品ですね。

④なぜに往く帰省ラッシュのハイウェイにテールランプで描かれた? (ハテナ)

作者:逆井誠さん(愛知県日進市)

七音コメント:これは、分かっていつつも帰省ラッシュに自ら入っていく人々の「行動への問い」を、渋滞のテールランプがちょうどハテナ?マークに見えた景色で、上手に表現しています。切り取る景色のセンスと、それを31文字でスマートに表現した作者のテクニックに、拍手です。

⑤龍神が白蛇にそっと手渡した君の願いに大吉の文字

作者:望月ラピスさん(長野県塩尻市)

七音コメント:辰年から巳年に代わる様子が、絵本の1ページのように表現をされています。さらに下の句のまとめ方には、優しさが溢れていて、誰もが「君」を想像し、上の句の「神聖さ」を下の句で「柔らかく」まとめることで、世界観が確立されています。とても素敵な情景の作品です!

⑥うたた寝の耳に届きし「さん、にー、いち」誰も起こしてくれぬ寂しさ

作者:ugeeさん(長野県安曇野市)

七音コメント:自分以外の家族だけで盛り上がってるけど、年越しの瞬間って、年に一度だけの瞬間だから、起こしてくれよ!ですよね。子ども達の無邪気さを「さん、にー、いち」の平仮名で表現されていて、さすがです!ちょっと寂しい瞬間だけど、楽しそうな温かい家庭を感じる短歌です。

⑦平凡に過ぎたる年をありがたく惜しみ整う年の暮れなり

作者:たたみやさん(長野県朝日村)

七音コメント:平凡と表現しながらも、そこに「平和に、無事に過ごせた」という感謝の想いが伝わってきます。一年前は大きな地震があり大変な年始でしたので、色々な方のご苦労を感じたり心配したりした1年だったと思います。落ち着いた年末に感謝する気持ちが大きいですね。

⑧「雪だるま 元気にしてる?」孫の電話 爺は毎日お手入れをする

作者:たたみやさん(長野県朝日村)

七音コメント:なんて温かい作品なんでしょう!雪だるまが生きているかのように気にかけるお孫さんも優しくて可愛らしいですし、毎日お手入れをする「爺」の嬉しそうな表情も、書かずとも感じ取れ、とても素敵な短歌です。お孫さんからお願いされた「優しいお役目」が幸せですね。

⑨年越しに猫と紅白観て過ごす歌詞をよく見て時代感じる

作者:二木紀美子さん(長野県塩尻市)

七音コメント:紅白を観るパートナーが猫ちゃんなのが、穏やかな時間を感じられて良いですね。「紅白歌合戦」って昔はほとんどの人が観てましたが、出演する人も多種多様で、番組も増えました。時代が変わり、表現のスタイルも様々で、確かに歌詞で時代の違いをとても感じますね。

⑩お年玉今年はなしと叔母は言う子供心に計算したのに

作者:二木紀美子さん(長野県塩尻市)

七音コメント:子ども達って、お年玉をくれる人、金額、使い道まで色々と想定して、クリスマスに何をお願いしようか?もトータルで計画しますよね。「計算したのに」で締めくくっていることで「無念さ」が感じ取れて、「残念でした~」と思わず苦笑いしてしまう気持ちが伝わってきます。

⑪一輪の梅に寂ばくの思いを残し見上げる新春の空

作者:松村玲子さん(東京都調布市)

七音コメント:新春の空を見上げた時に、新年の清々しさや新しくスタートする気持ちではなく、寂莫の想いになってしまうのは、「一輪の梅」が美しくも寂しさでいっぱいになるような顔で咲いていたからでしょうか?作者の寂しさと、寒空に一輪だけ咲いている梅の寂しさが重なる短歌です。

⑫箱根路を吹き矢のごとくかけぬけるランナーに新春の陽光

作者:松村玲子さん(東京都調布市)

七音コメント:お正月は毎年、駅伝でにぎやかに盛り上がりますね。ずっと見ていると、ランナーだけでなく、その周りの方々のお気持なんかも感じ取ることができて、知っている人のように応援しちゃいます。ランナーの姿と新春の陽光に、新年の希望を感じることができる短歌ですね。

⑬願わくば隣り合わせで木に掛ける縁(えにし)結びの君との未来

作者:niiiiiiii7さん(福岡県福岡市)

七音コメント:初詣のおみくじですかね。「願わくば」に作者の奥ゆかしさと静かに願う心が感じられます。一緒に幸せになりたい人がいるって、それだけで前を向いていられますね。木に掛ける時に隣になれるだけでも嬉しいって気持ち、とても分かります。どうか願いが叶いますように…。

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応募のあった作品は順次掲載していきます。

注意事項

・誰かを傷つけたり、批判するような作品はご遠慮ください。

・作品の内容を審査したうえ、ご投稿いただいた順に掲載いたします。

・投稿後の作品取り扱いを、当プロジェクトにお任せいただきます。

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