
木曽平沢の桜がやっと満開になりました。これは木曾平沢の「漆の里広場」の桜並木の写真です。木曽の山々を背景に桜が華やぎ、周りには川のせせらぎと、鳥のさえずりしか音がありません。太陽の光で際立つ桜の枝も美しいですね。素敵な短歌をお待ちしています。
① 新しいシャープペンシル握りしめ中1の春桜満開
作者:三尾満子さん 長野県塩尻市
七音の感想:「シャープペンシル」が学生らしくて良いですね。あえて「中1」と具体的な年齢を入れることで、中学生になる新たな気持ちが表現されています。「桜満開」で桜色のような明るく、柔らかい気持ちが感じられます。思わず応援したくなる、爽やかな作品で素敵すね。
② 桜詠み楢川の道紡ぐ歌山河と人を明日へ繋ぎて
作者:川石のりたけ さん 愛知県清須市
七音の感想:桜を詠みながら、楢川での想い出や、人との出会いを糸のように紡ぎ合わせ、旅の足跡をつなげて道を作っていく様子が感じられます。また、楢川の自然の中で暮らす人々の毎日が紡ぎ合わせられてゆく、人々の「人生の道」まで感じさせる作品ですね。
③自撮りする1人のんびりお花見をサクラと私癒しの切り抜き
作者:ピーちゃんさん 長野県塩尻市
七音の感想:「癒し」として切り抜くシーンが自分の姿であることで、日々の暮らしを丁寧に過ごされているのが分かります。そんな自分が好きであることがとっても素敵なことで、そこに桜が加わることで、幸せな桜色や、花びらの柔らかさ、青空までも想像してしまいます。
④奥さんにもらったお下がり着た春に桜の香り纏って帰る
作者:二木紀美子さん 長野県塩尻市
七音の感想:これは、ご夫婦間でおさがりとが、お洋服シェアしあえてる状況ってことでしょうか?なんて可愛らしく微笑ましい情景なんでしょうか。そこに桜の香りをまとって帰るなんて、そんなお土産もまた嬉しいです。読者の心までふんわりさせてくれる作品ですね。
⑤満開の桜の中に影ひとつ寂しかったの?私来たから
作者:二木紀美子沙さん 長野県塩尻市
七音の感想:桜の中に居るのは誰なのか?これは読者が自分なりに当てはめて楽しむことができます。寂しさって、満開の桜が華やかであればあるほど、より際立って感じられる時ってあります。その痛みを知っている人は、この作品の優しさをより深く感じ取ることができるでしょう。
⑥花筏水面をうめる重ねばなひとえふたえに浮かぶ面影
作者:ほりほりさん 長野県長野市
七音の感想:一重二重に重なってゆく誰かを想い続けて重なってゆく様子が、春の柔らかさと共に美しく表現されています。花筏は、桜の枝の伸びた線や春風、水面の光などと共に眺めると、その美しさが増します。「重ねばな」が入るだけで、綺麗な歌だなぁと心を奪われていきます。
⑦ふわり舞う 桜に寂しさ重ねゆく 宴の終わりを 告げる春風
作者:juiyさん 長野県塩尻市
七音の感想:桜の命は短く、その儚さが人々の心を切なくしていきます。楽しかった宴もずっと続くわけではない。人生も同じく、幸せだった過去の日々を、夢のように思い出すこともあります。幸せなひとときだからこそ、終わりは桜が舞うように優しくふんわり迎えたいですね。
⑧ここならば見れるのですか?静寂と桜の見事なコラボレーション
作者:逆井誠さん 愛知県日進市
七音の感想:「問い」で始まる短歌に、絵本のような情景を想い浮かべました。やっとたどり着いた特別な場所で、風の音、川のせせらぎ、小鳥のさえずりを聞きながら桜を眺める旅人のハリネズミ君に、優しいクマさんが、クッキーとハチミツ紅茶でおもてなしする絵本の1ページでした。
⑨今朝の陽でやっと開いた蕾曰くちょっと緊張してるとのこと
作者:逆井誠さん 愛知県日進市
七音の感想:この雰囲気、良いですね。蕾が開いたばかりの新人の桜さんに、インタビューしたようなやりとりを短歌にするなんて、そんな遊び心を盛り込んだ作風に、逆井さんらしさを感じます。表現方法の角度をちょっと変えるだけでも、その人にしか作れない世界観が生まれます。
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